安倍総裁、日銀操縦法を伝授します

「アベノミクス」成功の秘訣とは?

金融政策と深く関連する為替政策については、円安は85円程度までなら許容範囲だが、今後の一番の波乱要因だ。

日本経済にリスクがあるとすれば、極端な円安だ。円安のトレンドが確立すれば、日本売りしたほうが儲かるので、円と同時に日本国債が売り込まれ、国内投資家が資本逃避を進める。この国債暴落リスクを高くしないためには、悪い円安の進行に歯止めをかけるべきで、金融緩和をさらに加速するならば、もう一つの円安要因、経常収支の悪化を止め、改善することが必要だ。

そのためには、貿易赤字の削減を図るべきで、原発再稼動を迅速に積極的に行う必要がある。実際の再稼動は、参議院選挙後でもいいかもしれないが、再稼動のためのプランは直ちに立案実行するべきで、そのためにも、民主党政権以上の安全対策を行うことが前提となるだろう。補正予算による公共事業は、これを最優先するべきだ。

これで、強力な金融緩和とのバランスがとれ、悪い円安、海外資金逃避、国債暴落、銀行危機、という最悪のシナリオを回避することに全力を挙げてもらいたい。これは、自民党が望む公共事業の拡大に必要なことで、安定的な国債発行が実現することにより、可能となるのだ。

唯一、安倍政権が死守すべきことは、長期国債の名目金利の上昇を防止することだ。これが株価上昇よりもGDP成長率上昇よりも、何よりも重要なことだ。

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 「若き老害」常見陽平が行く サラリーマン今さら解体新書
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
かんぽの闇 金融商品の罠<br>あなたの親も騙されている

犠牲になったのは郵便局を信頼していた人たちだ。編集部に寄せられた多くの声の主である現役・OBの郵便局員や被害者を徹底取材、かんぽ生命の「組織の闇」をえぐり出す。かんぽだけではない。その他の金融商品にも思わぬ罠が。

  • 新刊
  • ランキング