バーへは、ひとりで行こう―実践編 二次会はバーへ?ならばスマートに「大人飲み」。

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食事をする店であれば、まずはじめにきちんとメニューを見る。これは、店側への礼儀でもあります。それから、なるべく自分の好みに合いそうなもの、あるいは食べてみたいものを探す。見当がつかなければ、好きな素材(魚なのか肉なのか、など)と、空腹具合(がっちり食べたいのか、あるいは軽めにしたいのか)を伝える。

ここまでの会話ができれば、次は店側から「ではこちらはいかがでしょう?」とメニューの提案がでてきます。そうしたら、それをオーダーすればよいのです。

バーの場合も同じ。ただ、メニューが(ないわけではないのですが)食事メインの店よりは、わかりにくかったりするかもしれません。

そんなときには、自分がいつも飲んでいる酒の種類と、その時に飲みたいもののイメージ、たとえば「2軒目なので軽く」、あるいは「スピリッツで何か」、などを伝えるとよいでしょう。店側からも、あなたのための「おすすめ」を提案できるはずです。

大切なことは、(こんなものを頼んで恥ずかしくないだろうか)という不安感を持たないこと。相手はプロです。きちんとエスコートしてくれますよ。

 

「おすすめ」がおすすめなとき。

ところが、逆に、「おすすめ」がおすすめ、むしろ、オーダーしなくては損、な場合もあります。それは、「おすすめ」がメニューとして設定されているときです。

そういう店では、必ず、メニューリストか店内のどこかに、「本日のおすすめ」の表示がありますし、フロアスタッフからの説明があるかもしれません。

一例を上げると、ジャズファンならば知らない人はいない、ジャズライブの殿堂、ブルーノート東京(→Webサイト)

ここには、その日出演するアーティストにちなんだ、ワンナイト・カクテルというドリンクメニューがあります。

オーダーを聞きにくるスタッフから「きょうのワンナイト・カクテルは…」と、説明があるので、注文された方も多いのではないでしょうか?

ブルーノート・ジャパンの大白信吾氏によると、これは、アーティストカクテルとも呼ばれ、ライブ・レストランならではのメニューとして、アーティストとお客さまの両方に楽しんでいただくために開発されたものだそう。

そのレシピは、アーティスト自身が好きなお酒、出身地のお酒などをベースにしたり、また楽曲やキャラクターをイメージして考えだされ、完成後はアーティスト自身に試飲してもらってネーミングを決めてもらうのだといいます。

アーティストが飲めない場合も、レシピを説明して、その夜、演奏を聴きにきてくれるお客さまのためのカクテル名前は、あくまでもアーティスト自身に決めてもらっているそうです。

また、同じアーティストでも、来日ごとにメニューを変えているそうなので、ファンならはずせませんね。

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