バーへは、ひとりで行こう―実践編 二次会はバーへ?ならばスマートに「大人飲み」。

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気のおけない同僚であっても、おしゃべり好きな人、テンションの上がりやすい人は避けた方が無難です。なぜなら、バーというのは非日常の空間、お酒が入った状態ではじめてのバー(見知らぬ空間)へ入ると、どんな人でも、子供返りしやすいのです。

「何だかうきうきする」と、はしゃいじゃうんですね。これはみっともない。他のお客さまが静かに飲んでいるところでこれをやられると、連れていったほうはいたたまれなくなります。

声をかける相手として、いちばんいいのは、比較的物静かな人。自分と価値観が近く、日頃から気を使わずに話ができる人。そして、普通に他の人に気を使えて、場をわきまえたふるまいができる人です。

「そんな奴、まわりにいないよ」という方。それは、あなたの人間関係の作り方がそれだけのものということで、つまり、バーに行くにはまだ早いかも、ということですね。

 

バーでは、触らない。

これはほんとうに声を大にして言いたいのですが、バーは親戚や友人のおうちではありません。

なので、店内にあるものを勝手に触るのは、とってもダメです。

いるんです。気をきかせたつもりか、何も言わずにカウンターの隅に重ねてある灰皿に手を伸ばす方。常連さんであれば、こちらの手間を省いてくれたのだなと感謝しますが、初めてのご来店でこれをやられると、(あちゃー)と思います。

それと同等に(あらら…)なのが、カウンターに置いてあるものに、むやみやたらに触る方。うちのバーは、カウンターがステンレスのヘアラインなので、冷たい雰囲気になりすぎないよう、マスコット的な小物を少し置いています。

「ちょっと見ていいですか?」と声をかけることもなく、黙っていきなり触りはじめ、連れの方とおしゃべりをしながら、延々といじっている…なんてことも。

そういう光景を見るたびに、昔、広告代理店で担当していた、ある海外ブランドのことを思い出します。1980年代の終わり、そう、小金を手にした日本人が、団体で、ヨーロッパのブランドショップに繰り出すようになったときのこと。

一目でそれとわかるモノグラムが特徴のブランドなので、パリの本店で買ったことを自慢するために、日本人のツアー客が大挙して押し寄せるようになったんですね。そして、店員に声もかけず、バーゲン会場のように、目についた商品をべたべた触りまくる。

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