凸版印刷はキンドルに勝てるのか グループのブックライブが電子書籍端末発売

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同イベントには、人気お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さん、又吉直樹さん(=タイトル下写真=)をゲストで呼ぶなどPRにも熱が入る。ただ、日本の電子書籍専用端末では、報道などで騒がれる「キンドル」や「コボ」などが目立ち、「リディオ」の知名度は圧倒的に劣る印象だ。販売ルートが狭いのも不利である。

電子書籍は規格・方式が乱立

凸版印刷グループで、東芝やNEC、日本政策投資銀行などの出資も受けているブックライブだが、リディオのコンテンツの豊富さや利用の手軽さが、「ブランド志向」「有名志向」の強い日本人にどこまで通用するかは未知数だ。

結局のところ、電子書籍端末市場は、さまざまな規格や方式が乱立した混戦模様となっており、ユーザーの側からすると、どの端末が主導権を握るかを見極めなければ、うっかり飛びつくとケガをするおそれがある。日本のどんな分野でも起きてきたことが、また繰り返されようとしているようにも見える。

武政 秀明
たけまさ ひであき / Hideaki Takemasa

1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から2023年3月まで東洋経済オンライン編集部長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

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