知られざる3Dメガネ市場の激闘

3Dメガネの巨人・RealDのキーマンに聞く

――XpanD社は、システム導入の際に既存のスクリーンをそのまま使うことで、コストを安く抑えることが出来ると言われています。RealD社のコスト的なメリットはどこにあるのでしょうか?

 そもそもXpanDとRealDとでは、ビジネスモデルが違います。我々は興行会社に機材をリースする形をとっています。つまり導入にあたってどちらのビジネスモデルを選択するのかということになるのです。XpanDのシステムを一括購入するのもひとつのやり方ですが、我々のやり方だと初期費用は少なくて済み、多くのキャッシュを手元に残すことが出来るわけです。

RealD 社が開発した1秒48コマのHFR(ハイフレーム レイト)3Dシステムの導入で、ブレが少なく、より鮮明な映像を実現。『ホビット 思いがけない冒険』(写真)を公開する一部劇場で対応。 (C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. 12月14日公開

設置費用、メンテナンス費用についてもわれわれが負担します。機材のバージョンアップもわれわれが行います。つまり技術がどんどんと進化していく中で、機材が時代遅れになることがないということです。

RealDを導入するためにはスクリーンを変えないといけない、というのは事実です。XpanDはホワイトスクリーンを使っていますが、われわれが使うのはデジタル3D専用の特別な偏光保持スクリーン。それがコストの違いとなって表れてきますが、総合的なコストの違いはメガネに出てきます。

アクティブではメガネ、バッテリー、充電、クリーニングなどがコストとしてかかります。さらに鑑賞中に起きる問題にも対処しなければなりません。パッシブのメガネではそういったトラブルはありません。コストという面では、目先のことだけでなく、そこまで考慮しなければならないと思います。

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