――世界市場ではRealDのシェアが高いと聞いていますが、日本でシェアを拡大するためにどんな方策を考えていますか?
北米では85%、英国では90%のシェアがあります。日本でもRealDの良さはどんどん認識されてきており、すでにワーナー・マイカル・シネマズ、ユナイテッド・シネマ、コロナシネマワールドなどで導入していただいています。まだ日本での導入の歴史は浅いですが、それでも40%のシェアを獲得するに至りました。一刻も早く、東宝、松竹、東映といった日本のメジャー興行会社の方々に、われわれの良さを理解していただけたらと思っています。
RealDの画面の明るさ、衛生面、そして心地よさを理解していただければ、必ず受け入れられると信じています。これはあまり認識されていないかもしれませんが、暗い映像を観ると、目に負担がかかって眼疲労を起こしてしまいます。疲れると、3Dそのものに嫌悪感を抱いてしまうことになる。だからこそ我々のような明るい映像で見せるシステムを提供しなくてはいけない。観客が楽しくて、心地よい映像体験をすれば、また映画館に来たくなりますからね。
世界の6割の映画館が3D未対応
――2005年のデジタル3Dシネマ元年から7年。RealD社の今後の目標は?
3Dを導入するためには、何よりもデジタル化を進めないといけません。全世界には12万のスクリーンがあると言われていますが、その12万スクリーンのうち、およそ7万スクリーンがデジタル化されています。そしてそのうちの50%以上が3Dに対応しています。つまり全世界では、約4万スクリーンが3D対応となっているわけです。
この4万スクリーンのうち、RealDのシェアは2.1万スクリーン。世界で55%のシェアを獲得していることになりますが、近年は特に中国、ロシア、ブラジルといった新しい市場に力を注いでいます。たとえば中国ではたった15%のシェアしかありません。中国は魅力的な市場なので、これからどんどんシェアを増やしていきたいと考えています。
(撮影:梅谷秀司)
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