格安航空8社連合は一体どれだけ戦えるのか

大手軸の世界3陣営に挑む新興勢力の全貌

LCC8社による「バリューアライアンス」が設立された

ピーチ・アビエーション、バニラエア、ジェットスター・ジャパン、春秋航空日本――。再参入の準備を進めるエアアジア・ジャパンも含めて、2012年以降に相次いで就航した和製LCC(格安航空会社)は、すっかり日本の空に溶け込んだ。海外でもLCCに乗ったことがあったり、これからの利用を考えていたりする人も少なくないはずだ。

一方、LCCには日本の航空会社でいえばANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)といったフルサービスキャリアと比べ、機材やサービス面以外でも決定的な弱点があった。それはアライアンス(航空連合)だ。

世界の航空会社は、他社のネットワークへ乗り継げる航空券をワンストップで買えたり、共同運航便(コードシェア便)やチェックインカウンター空港ラウンジの相互利用、マイレージプログラムの加算などができたりする提携関係を構築している。ANAが加盟する「スターアライアンス」、JALが入る「ワンワールド」、そして「スカイチーム」の3陣営がある。

エアアジアグループやジェットスターグループのように、複数地域にまたがるネットワークを構築しているLCCを除いて、LCCから別のLCCへと乗り継ぐ際は、どうしても別々の航空券を用意するなどの問題があったが、そこに大きな変化が生まれた。

LCC8社による「バリューアライアンス」が設立

5月16日、ANAホールディングスが全額出資するバニラエアを含むアジアのLCC8社による「バリューアライアンス」が設立された。シンガポール航空出資のスクート、フィリピンでネットワークを拡大しており日本路線にも積極的に参入しているセブパシフィック航空、タイで国内線を中心に路線網を増やしているノックエアなどだ。

次ページアライアンスを組むメリットとは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 令和の新教養
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
5G革命<br>勃興する巨大市場をつかめ!

現在の「4G」に続く、新しい移動通信システム「5G」。「超高速」だけではなく「超低遅延」「多数同時接続」が可能になり、私たちの暮らしやビジネスはがらりと変わる。動画配信、ゲーム、自動運転、スマート工場や通信業界の未来像を紹介。