格安航空8社連合は一体どれだけ戦えるのか 大手軸の世界3陣営に挑む新興勢力の全貌
国を越えた多国間LCCがアライアンスを組むのは初めて。従来は各社それぞれで運営してきたLCCの新しい動きであり、世界の航空連合の「第4極」となる。
世界の航空連合の「第4極」へ
セブパシフィック航空(フィリピン)
チェジュ航空(韓国)
ノックエア(タイ)
ノックスクート(タイ)
スクート(シンガポール)
タイガーエア・シンガポール(シンガポール)
タイガーエア・オーストラリア(オーストラリア)
バニラエア(日本)
バリューアライアンスは、自社のネットワークで就航している都市よりもさらに先の都市へ乗り継ぐ際、システムを接続することでアライアンス内のLCCであればワンストップで航空券が買えるようにする。自社のネットワークではカバーができないエリアへも自社サイトを経由して購入できるのが最大のメリットだ。万が一、搭乗している便が遅延して次の便に乗り継げなくても無料で振り替える。
LCCでは、預ける手荷物や座席指定が有料だったり、LCCによっては機内食を事前予約しなければならなかったりする場合もあるが、バリューアライアンスが導入するイギリスのエア・ブラック・ボックス社(ABB社)のシステムでは、出発地と目的地を入れることで、最適な乗り継ぎ便と運賃を選択して、ワンストップで予約・決済ができるとともにLCCの各種オプションにも対応する。
たとえば、バニラエアのホームページで成田~シンガポールを検索した場合、成田~台北もしくは香港まではバニラエア、台北~シンガポールはスクート、香港~シンガポールはタイガーエアなどへの乗り継ぎも1回で予約ができるようになる。
海外LCCの路線網がほとんどわからなくても、出発地と目的地を入れるとベストな旅程を示してくれることは大きい。バニラエアは今秋をメドにこのバリューアライアンスが利用できるように今後準備を進める。
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