突破力あるリーダーとは(下) 新世代リーダー 石川康晴 クロスカンパニー社長
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ここで少し方向性変え、雇用制度の挑戦について少しお話したいと思います。
日本で中間管理職の女性の割合は10・6%です。アメリカは42・7%、フランスは38・5%なので、日本は欧米に比べて圧倒的に女性が活動できない国になっています。
その中で、我々は一つのモデルをつくらなければということで、4時間正社員という制度を立ち上げました。これには4カ月で1013名の応募がありました。扶養や税金の問題よりも、4時間でも正社員として企業に腰を据え、家庭と両立しながら責任を持って仕事をしたいという方々がかなりいることが分かりました。
内閣府にクロスカンパニーの事例としてお伝えしていますが、各企業が4時間の正社員枠、6時間の正社員枠、8時間の正社員枠と、多様性のある考え方でジョイントするような枠が出てくると、日本の組織も生産性が上がっていくのではないかと思っております。
もう一つの取り組みとして、女性人事委員会についての説明をさせていただきます。先ほど説明した通り、日本の女性管理職はたった一割です。さらに、人事考課委員会も含めて男性がマジョリティでほとんど女性は評価されないという実情があると思っています。
社内でも似たような問題がありまして、2006年ぐらいは女性管理職の比率が高かったのですが、それから2008年まで、その割合が低下していきました。大企業から入ってきた男性職員の意見に引っ張られ、管理職は男性の方がいいのではないかというような発言が広がっていったのもこの時期です。