突破力あるリーダーとは(下) 新世代リーダー 石川康晴 クロスカンパニー社長

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「経済成長と社会貢献」の両立が、これからの企業、またリーダーにとって大事な概念ではないかと思います。CSRは、世間体やIR的なイメージを意識して行う会社が多いのですが、現場の求めるもの、そしてリーダーの感じたものを行うべきではないかと思います。

私は、南アフリカ貧困問題は大切な社会的問題だと感じています。しかし、まだアフリカに行ったことがないので、腰が重くて動きません。

仙台に行ったときには、腰は軽く100名の雇用を意思決定しました。内モンゴル自治区に行ったときにも、これは将来やっていくべきだと感じ行動しました。岡山清掃活動も、ボランティアでゴミ掃除をして感じ行動したことです。現場に入り、真のCSRを行うことが本当の社会貢献ではないかなと、クロスカンパニーは考えています。

リーダーに必要な4つの道具

最後にまとめると、リーダーには突破していく胆力が大事ではないかと思います。ゼロを一にする力、目をつぶって一歩前に出ていこうとする意思、不安なマーケットにも立ち向かうこと、どんな標的でも戦っていく力、そのような胆力は気質として大事なのではないかと思っています。

アパレルの中国マーケットでは、今アメリカ勢は怖くありません。ヨーロッパと韓国に日系のアパレルは負けています。恐らく家電業界も同様の現状ではないでしょうか。そのような状況の中、新しいマーケットへの創造性、そして失敗するときにはやはり浅い方がいいと思いますので、論理データを詰め込むだけ詰め込み、負けない、転びにくい体質が必要になるのではないかと思います。

胆力、行動力、創造性、論理性、この4つの道具を持ってリーダーは前へ進んでいくべきなのではないかと思っています。

これからの経営者は、人類、社会、そして経済を横一線に考えながら利益、時価総額だけを追及することなく、人類、社会のためのバランスを考えていくことが、30年後、50年後を支える日本企業のリーダーの、あるべき姿ではないかと考えております。

(撮影:尾形文繁)

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