西友の“不正”で露呈、医薬品販売の危うさ

組織ぐるみは否定

処方箋なしでも薬局・薬店の店頭で購入できる一般用医薬品。その販売の安全性が、西友における“不正”発覚によって揺らいでいる。

大手スーパーの西友は11月6日、都内で会見を開き、一般用医薬品の販売資格である「登録販売者」の試験受験に必要な「実務経験証明書」を、受験資格を満たさない従業員にも発行していたと発表した。不正な実務経験証明書の発行は2008年の登録販売者制度開始時から行われており、これまでに約200人が合格、100人以上が実際に店頭での一般用医薬品販売に従事していた。

取扱店の半分で“不正”資格取得者が勤務

事態が発覚したのは8月。一般消費者の指摘を受けた東京都が、福祉保険局を通じ西友に問い合わせたことで社内調査が始まった。その結果、これまで発行した全352人分の証明書のうち、約7割に当たる282人分について、受験資格として必要な「薬売場の業務を毎月80時間、1年以上継続して実施している」ことを確認できなかったという。

西友の店舗で現在、一般用医薬品を取り扱っているのは135店。そのうち不正に資格を取得した登録販売者が働いていた店舗は70店に上る。

次ページ組織ぐるみではない?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショック、企業の針路
  • コロナ後を生き抜く
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 西村直人の乗り物見聞録
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
『会社四季報』最新号が見抜く<br>コロナ禍に強い会社

逆境下でも好業績を維持している企業はどこか。今期に過去最高益を更新、5期連続で増益など好調企業のリストを、ランキング形式でまとめました。会社が業績予想を開示しなかった日産、ホンダなど29社も、四季報記者が独自予想し公開しています。