iPhoneの「i」は、どうして小文字なのか?

1文字で変わるコミュニケーション

iPhoneという言葉からは、次の5つのコミュニケーション戦略を読み取ることができます。

戦略1:違和感がある

iPhoneの名前をはじめて目にしたときのことを思い出してください。あなたは何を思ったでしょうか。おそらく2つのことを思ったはずです。

「あ、iが小さい」。そして「iってなんだろう」です。名前だけで2つの感情を生み出したことになります。

「単語や文章の中に違和感があること」はアテンション(注意をひく行動)として非常に重要です。

どんなに有名な言葉でも、いちばんはじめは誰もが知らない言葉です。そういった中での「よい違和感」は覚えやすさや注意をひく、よいカンフル剤となります。

「iPhone」も仮に「Iphone」だったら、ここまで強い言葉になっていなかったでしょう。

たとえば、タレントの「藤岡弘、」さんは語尾に「、」と、読点をつけています。これも名前を見たときに「なんで『、』がついているんだ」と思うはずです。意味合いとしては「人生常にゴールがないから『。』ではなく『、』である」という意味のようです。

昨年大ヒットしたヤマザキの商品、「メロンパンの皮」も同様です。「メロンパン」も「皮」も一般的なものですが、その2つをひとつの商品名に落とし込んだため、見事な違和感を生んでいます。そして「どんなものか食べてみたい」という興味まで、名前でつくりあげています。ビジネス的にも面白さ的にも、非常に成功したコミュニケーションと言えます。

ほかにも「ペヤング」が発売した「ペヨング」や、アメーバブログで有名なサイバーエージェントがつくった「AbemaTV」も、「ペヤング」「Ameba」から1文字変えたり、入れ替えたりすることで、よいレベルの異常さを演出しています。

違和感をつくる。これにより無視されにくいコミュニケーションは1歩前進するのです。

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