iPhoneSEが「低価格化」で狙う果実とは何か

その答えは中国市場にあった

アップルは発売して1カ月も経たないiPhone SEについて、一律5000円の値下げを行った。これは年初より進行している円高ドル安の影響と見られ、約132円だったドル円レートは、約120円に修正されている

アップルの最新スマートフォン「iPhone SE」は、iPhone 5sのデザインに、iPhone 6sの性能を盛り込んだモデルだ。初めてiPhoneを購入する人や大きな画面を好まないiPhone 5sユーザーにとって、価格の安さと高性能さを兼ね備えた、選びやすいデバイスと言える。

一方、すでにiPhone 6以降のモデルに慣れているユーザーにとっては、ディスプレーのサイズとクオリティから、満足感は得られにくい。

だが、実はiPhone SEには、ハイエンドモデルより重要な、アップルの新しい戦略が込められている。

通常の販売周期から外れたiPhoneSE

アップルが目指す新戦略については後述するが、その前にアップルがディスプレーサイズが4インチのSEを投入した意図をおさらいしておこう。

アップルは初代iPhoneを投入して以降、年間1機種ないし2機種を7月から9月に発売し、1年間継続して販売する、非常に単純な製品サイクルを堅持してきた。おそらく、4.7インチ、5.5インチモデルとその後継機種は、今後も9月発売を守っていくことになるだろう。

しかし3月発売のiPhone SEはそのサイクルを崩した。加えて、iPhone SEは、すべてのiPhoneユーザーもしくはアップルファンを相手にしている製品でもない。その点に対して、熱心なアップルファンほど、疑問の声を上げがちである点も事実だ。だが、そうした声が聞こえれば聞こえるほど、アップルにとっては狙い通りなのかも知れない。

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なぜあの会社の収益力は高いのか。パーク24、「かつや」のアークランドサービスなど17社の稼ぎの秘訣を大公開。テーマは「内需」「海外」「新市場創造」「重厚長大企業の復活」。産業天気図や出遅れ銘柄ランキング、株価10倍銘柄なども。