「iPhone至上主義」は、すでに過去のものだ 「モンスト」の世界戦略は何が新しいのか

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登録アプリの数は、長らくアップルのApp Storeが上回っていたが、2015年にGoogle Playストアが逆転した(撮影:大澤 誠)

モバイルアプリの世界には「iPhoneファースト」という言葉がある。いや、正確にいえば「あった」というべきかもしれない。

世界ではAndroidユーザーのほうが多勢にもかかわらず、開発者はまずiPhone向けにアプリをリリースして初期ユーザーを開拓し、Androidへと広げていく傾向がある。起業したばかりのスタートアップにとって、「1デバイス、1OS」を実現してきたiPhone向けにアプリを開発するほうが開発リソースを少なく済ませることができる。これが、iPhoneファーストの流れを作り出してきた。

しかし、この構造に変化が表れてきた。

Google Playの月間ユーザー数は10億人

ストアに登録されているアプリの総数は、長らくアップルのApp Storeが上回っていたが、2015年にGoogle Playストアが逆転している。アプリの市場調査を行うApp Annieなどの統計によると、App Storeが約150万本、Google Playは160万本と、Androidアプリの数のほうが上回った。

グーグルによると、Google Playの月間ユーザー数は10億人を超え、すでに500億本以上のアプリがダウンロードされたという。サービスの展開エリアは190カ国に拡がり、2015 年2月までの12カ月で、70億ドルを開発者に支払っている。

特に活発な動きをしているのがゲームカテゴリーだ。Google Play Gamesユーザーは、2015年5月までの6カ月間で1億8000万人と、モバイルゲームプラットホームの中では最も早い成長を遂げている。Androidユーザーの4人に3人は、ゲームをプレーするとのデータもある。

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