iPhoneの「i」は、どうして小文字なのか? 1文字で変わるコミュニケーション
戦略3を解説する前に、以下をご覧ください。
「パーソナルコンピュータ→パソコン」「ホワイトシャツ→ワイシャツ」「割前勘定→ワリカン」「軍用手袋→軍手」「空オーケストラ→カラオケ」……もうおわかりですよね。例を見てわかるように「長い単語は略される」のが世の中の常です。
戦略3:短い
戦略3は、「短い」ことです。略語を見てわかる通り、だいたい4~5文字程度になっているものが多いはずです。
コミュニケーションにおいて、「短い」ということは非常に強い武器です。
iPhoneは発音すると「アイフォン」と4文字でちょうどいい短さです。先ほどのリズムに短さが加わると、名前の覚えやすさ、記憶しやすさはグンと増します。
名前や名称、コードネームなら4文字や5文字に、タイトルや説明文なら10文字程度を目安に考えましょう。短い言葉は武器です。短い言葉こそ正義です。
戦略4:王道単語を組み合わせている
iPhoneを因数分解すると「i」と「phone」に分かれます。
「i」はよく使われる単語です。英語の「I」は、I am …といった自分のことを話すときに使われますし、英語は最も使われる言語です。「phone」は電話で、もはや「水道」や「電気」と同じくらい意識することがあまりない「誰もが知っている常識的な単語」になります。
「誰でも知っている単語+誰でも知っている単語=新しい単語」は非常に強力です。「ブラック企業」「セクハラ」「朝シャン」などの単語も、こういった単語と単語の組み合わせから生まれた新しい単語です。
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