iPhoneの「i」は、どうして小文字なのか? 1文字で変わるコミュニケーション

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では、次の戦略を考えるために、以下の言葉を見てください。

「アイボン・ブルボン・アイコン・マイコン・ダイソン」――これらとiPhoneの共通点はなんでしょうか。

戦略2:口当たり

それは「口当たり」です。すべてiPhoneと同じようなリズムで言える単語ですね。

口当たりの良さの法則にはさまざまな例があります。iPhoneにおいては、「4文字である」「語尾が『ン』」という要素が重要なファクターになっています。

口当たりがよい言葉は、拡散されやすく、覚えられやすく、好印象を持たれやすいのです。

逆に口当たりがしっくりこないとなかなか広まりづらかったりします。iPhoneの記事を読んでいるとカタカナ表記で「アイフォン」と「アイフォーン」の2通りを見かけますが、最近は前者が増えてきている印象があります。これも口当たりのよさが影響しているのでしょう。

他に「5・7・5のリズム」「漢字4文字」など、口当たりの良いリズムというのは複数存在します。発音してみて「あ、言いやすな」と思ったら、「〇〇〇ンの、4文字で最後がンだと気持ちいいんだ」といったような自分なりの解釈を探してみると、新しい発見があると思います。

タイトルや名前、表題を考えるシーンがあったら、「リズムが気持ちいいか」という点を意識してみましょう。それだけでコミュニケーションの速度はグッと早まります。

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