ディズニーアニメが続々ヒットを飛ばす理由

「ズートピア」には伝統と変革の融合があった

4月23日に公開となった『ズートピア』。動物たちの楽園・ズートピアでウサギの警官・ジュディの活躍を描く ©2016 Disney. All Rights Reserved.

『アナと雪の女王』『ベイマックス』など、近年メガヒットが続くウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(以下ディズニー)。なぜヒットを量産できるようになったのか? その背景と制作の哲学を、『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードと、『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアという、強力コンビが監督を務めた最新作『ズートピア』を例に考えてみたい。

ディズニーのお家芸「話す動物」に一工夫

動物たちの楽園ズートピアで、ウサギとして初めての警察官になったジュディが、行方不明事件の捜査を進めるうちに、ズートピアを狙う陰謀を知る――というのが『ズートピア』の内容だ。

「もし人間が存在しない世界で、動物たちが自分の暮らすメトロポリスを作りあげたらどうなるだろう」というバイロン監督のアイデアからこの企画は立ち上がった。余談だが、1927年にウォルト・ディズニーが考案し、ミッキーマウスの原点となったキャラクター「オズワルド」はウサギをモデルにしている。さらに、日本のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの試写室の名前は「オズワルド・シアター」。ウサギという動物がディズニーにとっても特別な存在であったであろうことは想像に難くない。

ミッキーマウスしかり、バンビしかり、「言葉を話す動物」は、ディズニーにとっても伝統的なモチーフであり、お家芸だ。そのモチーフを使い、相棒ものの刑事ドラマを生み出したところが『ズートピア』の特徴である。

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