――ディズニーのアニメ制作部門の中には、『塔の上のラプンツェル』『くまのプーさん』などを手掛ける「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ」、そして『トイ・ストーリー』『カーズ』などを手掛ける「ピクサー」がります。しかし、本作を手掛けた「ディズニートゥーン・スタジオズ」という部門については、世間では案外知られていないように思います。
おっしゃるとおり、「ディズニートゥーン・スタジオズ」というのは、ウォルト・ディズニーの隠れた存在なのです(笑)。わたしたちのスタジオの特徴としては、ディズニーで発表された既存の作品の世界観やキャラクターを使用して、さらにそれを押し広げてシリーズ化し、まったく新しいストーリーを作り出す、ということがあります。ご存じかどうかわかりませんが、『ピーターパン』に登場するティンカー・ベルを主人公とした「ディズニーフェアリーズ」と呼ばれる人気シリーズも、うちのスタジオが手掛けたものなんですよ。
――今回の『プレーンズ』はオリジナルキャラクターの新作です。ディズニートゥーン・スタジオズのコンセプトからいくと、異色の作品になるのかもしれませんが、どういった経緯で『プレーンズ』を手掛けることになったのでしょうか?
先ほど話に出た3つのスタジオの頂点にいるのは、皆さんご存じの(チーフ・クリエーティブ・オフィサーの)ジョン・ラセターです。そしてジョンは(本作がインスパイアされた)『カーズ』シリーズの生みの親であり、彼にとっても『カーズ』は特に思い入れの深い大事な作品なのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら