「歩きスマホ」、どうして目の敵にされるのか 悪いのはスマホではない!

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コレがもし、腰痛になっても素振りをやめない、土日もゴルフ三昧で家族関係にヒビが……ともなれば、Aさんはゴルフ依存症かも知れません。なぜなら依存症とは、依存による弊害があって初めて成り立つものだからです。例えば、もし

"酒は毎日10リッター呑んでるぞ、だけど超健康だし。人間関係、仕事にもまったく影響なし!わっはっは"

という方がいたとしたら、これは弊害がまったく見当たらない状況ですから、アルコール依存症とは診断されません。

実は最初の「スマホ依存チェック」も同じなのです。重要なのは、具体的な弊害が起きているか?なのに、ほとんどのチェックシートでは、そこを見ていません。「何をしているか?」という行動しかチェックしていないのです。

とりあえず今は、こういうシートでチェックが入った行為を振り返り、もし具体的な弊害が起きていたら改善する、そのきっかけに使うくらいの気持ちで、ちょうど良いのではないでしょうか?

そもそも依存症は医師が診断するもの。しかも、スマホ依存の医学的定義が定まるのは、まだしばらく先のようですから、不確かなものに振り回されないようにしましょう。

大人を対象とした講演でのひとこま

ネットより自動車のほうがコワイのです

「いやあ、ネットって怖いですねえ」

PTAや教職員、法人の方々など、大人を対象とした講演の後で、毎回必ず頂くコメントです。そしてほとんどの皆さんが、そのまま、「じゃ、お疲れ様でした!」と、クルマに乗って家に帰られます。

「ちょっと待ったぁ!」

単純な確率の比較なんですが、ネットを使ったことでリスクが発生する確率と、講演の帰り道でクルマのトラブルに遭遇する確率、はたしてどちらが高いでしょうか?言うまでもなくクルマですよね。しかもそのトラブルは、命に関わるような重大なモノです。

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