震災で人命を救うスマホとSNSの巨大潜在力 災害に勝つために「スマホ力」を鍛えておこう

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緊急時ではスマホとSNSが多くの命を救います

この記事を書いているさなか、熊本・大分地方で大きな地震が発生しました。多くの犠牲者が出ており、現在も地震・災害が継続しています。今回の震災で命を落とされた方のご冥福を祈るとともに、被災された方々には心からお見舞い申しあげます。

こうした災害時に活躍するのがスマートフォンを通じて使用するツイッターやLINEなどのSNSですが、そこには注意点もあります。今回の地震でもデマ投稿が散見されており、注意が必要です。

今回は、特別編として災害時におけるSNSとスマホの効能と注意点についてご説明したいと思います。

命を救ったツイッター投稿

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まず写真のツイッター(イメージ)をご覧ください。これは、5年前の3月11日、東日本大震災の当日に投稿されたものです。

“私の母が、子供たちと気仙沼の公民館に取り残されている”

宮城県気仙沼市からの助けを求める投稿なのですが、書き込み時刻は、なぜか地震発生前の午前8時。いったい何が起きていたのでしょうか?

実はこの投稿、被災地から書き込まれたものではなかったのです。「私の母」は気仙沼で被災、その状況を携帯メールで家族に伝えることができました。

“公民館の3階にいる。周りが火の海で、もうだめかもしれない”

そんな内容のメールを受け取った息子さんは、当然ですが慌てます。ですが、慌てた理由がもう1つありました。実は息子さん、その当時イギリスにいたのです。

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