震災で人命を救うスマホとSNSの巨大潜在力

災害に勝つために「スマホ力」を鍛えておこう

たとえば、Kik Messenger(キックメッセンジャー)。チャットや音声通話、グループトークなどの機能を備え、海外では割とメジャーなのですが、スタンプ機能もなく非常に地味なアプリなので、日本ではほとんど使われていません。

ですが、日本人が使っていないからこそ、緊急時のホットラインとなりうるのです。「プランB」としては最適でしょう。連絡を取る相手にも同じアプリを入れてもらい、緊急時の段取りも決めておきます。

重要なのは、つねに複数の「手段」を用意すること。携帯各社も、電話やメールに頼らない「災害伝言板」や「安否確認サービス」を提供していますから、そちらもしっかり活用できるようにしましょう。

そして2つ目は情報を運ぶ「通信」。気仙沼のケースでは、かなりの長時間、携帯キャリアの電波が生きていたようですが、近隣では津波到達と同時に使えなくなった地域もありました。

複数キャリアのSIMを持とう

SIMカード

基地局への送電が断たれたり、破壊されたりすれば、当然その地域のネットは使えなくなります。ユーザーにはどうにもならない事情ですが、実はまったく対策が打てないわけではありません。日頃からなるべく複数のキャリア回線を持ち歩くようにするのです。

幸いにも今は、ドコモ系列・au系列の回線網でMVNOの格安SIMが展開されています。私の場合は、

・メインのスマートフォン(ソフトバンク回線)
・サブのスマートフォン(au系MVNO回線)
・モバイルルーター(ドコモ系MVNO回線)

 

このようにキャリアを分けています。これで完璧と言うわけではありませんが、少なくとも1キャリアに依存するよりは安心です。

しかも格安SIMは、工夫すれば月額コストを非常に安く抑えられますから、そういう点でも現実的な対処法と言えるでしょう。

バッテリー

そして3つ目はバッテリー。これも非常に重要です。気仙沼ではガラケーが使われましたが、それでもバッテリーは翌日までがやっとだったそうです。非常時には電池の消耗も激しくなるのです。

スマホのバッテリーはまだまだ不十分でしょう。長期の災害、トラブルには対応できません。私は常に写真のモバイルバッテリーを持ち歩くようにしていますが、間違いなく言えるのは「スマホ1回分程度の充電容量ではハナシにならない」ということです。

安価な小型バッテリーでは、使用していないのに勝手に消耗して気付いたら充電ゼロ、なんていう製品もありますが、ある程度の電池容量があればそういった心配も少なくなります。写真のバッテリーは容量が13000mAhですので、その点でも安心できるレベルです。また非常用の簡易ライトもついています。

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