新入社員には「絶対座っちゃダメな席」がある

「席次」のルールを覚えておけば、ひと安心

ビジネスの場では、どこが座る場所かがルールで決まっています(写真:EKAKI/PIXTA)

「こちらにお掛けください」――。内定後の食事会や自動車の購入時、賃貸マンションを借りた時など、特定の席を勧められた経験は誰でもあるだろう。実は座る位置にも上座、下座と優劣があり、営業マンたちはあなたを上席に座るように勧めていたのだ。

そもそもサラリーマン社会は、序列社会であり、役職を呼ぶことからはじまって、通路を歩く時、外食する時、乗り物に乗る時、名刺を交換する時……。ありとあらゆるビジネスシーンに序列がある。そして座る場所にも「席次」と呼ばれる序列がある。そのルールを知らずに勝手な席に座ると「常識も知らない社会人」と相手に思われてしまう。

逆に席次のルールは決まっているので、それさえ理解すればいい。ここでは座る場所の基本的なルールを「新入社員A君」の例を通して、まとめてみた。

応接間では入口に近いところが末席

新入社員A君は、部長と直属の上司に連れられて客先を訪れた。応接室に案内され入り口の近くの席に座ろうとした。すると、すぐに上司からとがめられたーー。

応接間の席次は、入り口からいちばん近い席が末席、いちばん遠い場所が上席だ。このルールは乗り物でもレストランなどでも同じだ。そしてもうひとつの基本が、招かれた方が上席から順に座り、招いた方が下座に座る。たとえ相手が重要な取引先だったとしても、訪問者が上席に座るのが暗黙の了解となっている。ただ、すぐに座らず、先方から「どうぞおかけください」「奥へおかけください」と促されてから座るようにするのは、入社面接のときにもあったマナーと同じだ。

客先の担当社から奥のソファーに促されたA君、気を遣って移動距離があるいちばん遠い席に座ろうとしたが、またもや上司から止められたーー。

「招かれた方が上席」とはいえ、さらに自分の地位も考えないといけない。A君は部長、直属の上司に次ぐ、来客側のナンバー3。3人掛けのソファーがあったなら、奥から部長、直属の上司、A君の順で座る。

仮にA君がいちばん上席の場所に座っていたらどうなるだろうか? 応接室で座った場所が序列を示しているので、当然、お茶を出す順番も、名刺交換の順番も、応接室での序列に合わせることになる。そのまま上座に座り続けていれば、上司より先にお茶がでてくるし、名刺交換の順番も最初になってしまう。

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