新入社員には「絶対座っちゃダメな席」がある

「席次」のルールを覚えておけば、ひと安心

逆にお客様が来た場合、応接室の入り口からいちばん遠い席に案内する。

入り口から遠い場所が上座になる理由は、入り口に近ければ、人が出入りしたりして落ち着かないからだ。来客には、もっとも落ち着く場所でリラックスしてほしい。そんな配慮から、上座は入り口からもっとも遠い席になったと言われている。さらに目を楽しませたいという配慮から上座の正面から見えるように、下座側の壁や棚に絵画や壺などを飾る企業も多い。

迷ったら「長いすを上席」と判断

とはいっても、すべてが教科書通りにはいかない。たとえば入り口に近い場所の景色が素晴らしかったり、レイアウトの都合で上座側に絵画や壺が飾られていたりする場合、上座が変則的になるケースもある。掛け軸は、床の間がある和室ならそれを背にして座るのが上座だが、オフィスの応接室に飾ってあれば絵画も同じ扱いになるため上座の位置も変わってくる。

そこでヒントになるのが、いすの形だ。実はいすにも序列がある。もっとも格式が高いのが背もたれのある長いすで、次が背もたれ・肘掛け付きのいす、その次が背もたれつきのいす、最後が背もたれ・肘掛けがないいすという順番になる。迷ったら長いすを上席と判断して間違いない。

いすれにしても、席次のキーワードが複雑で難しい場合は、どの席に座るべきか訪問先の人からの指示を待つのが無難だ。

迷ったら長いすをチェックするのが基本だが、事務机がある応接室のケースでは、事務机から離れた席が上座になる(写真:kou/PIXTA)

さて、ちょっとした席次通になったA君。数日後、自社に訪れたお客様を得意気に事務所スペース内にある応接コーナーの入り口からもっとも遠い席に案内すると、先輩社員から注意されたーー。

実は、事務所の一角にある応接コーナーと、独立した応接室とは上座・下座の法則が少し異なる。独立した応接室の場合は、入り口の場所がポイントだったが、応接コーナーの場合は、事務机がポイントになる。

つまり応接コーナーでは事務机から離れた席が上座になり、近い席が下座になる。入り口の位置は関係ない。理由は、事務所スペースは人が出入りして落ち着かないからだ。

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