新入社員には「絶対座っちゃダメな席」がある 「席次」のルールを覚えておけば、ひと安心
新入社員A君は、取引先、上司との3人でタクシーに乗り合わせる場面に出くわした。率先して流しのタクシーを拾ったところまではよかったが、その後考えてしまった。どの場所がいちばん良い席なのか?
見落としがちなのがタクシーの席次だ。ここで応接間の席次を思い出そう。上席は入口からもっとも遠い席。すなわち運転席の後ろになる。
次に良い席は助手席の後ろ。この順序は応接室と少し違うが、風景を楽しめる窓際の席が良い席だと考えれば混乱しないだろう。3番目が後部座席の真ん中で、末席が助手席になる。
助手席は料金の支払いや、行き先を指示するのに適しているので、ここが末席なのは利にかなっているだろう。一方、上席は、奥まっていて正直乗り込むのはなかなかしんどい。だから上席については杓子定規にせず、高齢だったりして奥の席に座るのが大変そうな場合は、「入り口の方がよろしいですか?」と一声かけよう。臨機応変な対応が、できるやつだと思われる第一歩となる。
気を付けたいのは、上司や取引先が運転しているケース。この場合、上席は助手席になる。助手席は、取引先や上司と会話をする重要な場所になるからだ。それ以降の席次は、タクシーなどと同じだ。
新幹線や飛行機では景色のよい窓際が上席
新幹線や飛行機などの場合は、3人掛けなら窓際が上席、通路側が2番、真ん中が末席になる。向かい合わせの電車なら、進行方向の窓際の席が上席、2番目が進行方向逆の窓際の席になる。とりあえず景色が良い窓際が上席と覚えておけばいい。
次々に新しい仕事を頼まれる新人A君。今度は受付までお客を迎えに行くことになったが、ここでまた悩んだ。エレべ―ターにどういう順番でお客さんを乗せればいいのか?
これも席次の法則を知っていれば悩む必要はない問題だ。A君もピンときた。エレベーターも乗り物。車と一緒と考えればいいのではないか?
A君はさっそくエレベーターに乗り込み、運転手役として操作盤の前に立ち、扉を開けた状態にして客を招き入れた。A君の予測通り操作盤の前が、エレベーターでは末席にあたる。上席は操作盤の後ろ。あとはエレベーターの入り口から遠い順に良い席となる。
もし、エレベーターに、すでに誰かが乗っていたら、その人がトビラを開けてくれるので、客を先にエレベーターに乗せる。混んでいれば、エレベーターの立ち位置に神経質になる必要はない。
このように、序列のルールを少し覚えるだけで、社会人生活での迷いはずいぶんと減るのではないだろうか。何事にも、合理的な理由があるもの。そんな目で会社のさまざまな習慣や規則をみると、いろんな発見があるはずだ。
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