「第一印象作り」で空回る人は何がヘタなのか 久々に新人を受け入れる職場は、特にご用心

✎ 1〜 ✎ 29 ✎ 30 ✎ 31 ✎ 最新
拡大
縮小

それから、表情に「変化」を持たせることが大切です。私たちは「怒った顔」や「ビックリした顔」よりも、「無表情な顔」に対し、最も緊張感や圧迫感を覚えます。普段、自分の表情をチェックしているという人は少数派で、大部分の人が「自分の表情が動いているか」意識していません。

そんな方は、頬骨の下あたりを何箇所か、指で押してみてください。痛いなと思うところがあったら、その箇所の筋肉が凝っている状態、つまり普段その筋肉を使っていない証拠です。まずはその部分を指で優しくマッサージし、その後、鏡でご自身の表情がやわらかくなったか、チェックしてみましょう。

「身だしなみ」「表情」の対策ができたら、次は一歩踏み込んで「会話」について考えてみましょう。

初対面の人に何を話したらよいのかわからない、でも、話が途切れぬよう何かしら話題を提供しなければならない……。そんふうに思っている人が少なくありません。でも、自分のPRをしなければと必死になるあまり、相手のことも考えず、話し続けるのは問題です。

久々に新卒を受け入れる職場にありがちな「失敗」

まずは、「話す」より「聴く」に軸足を置くようにしてみましょう。割合としては、話すが3で、聴くが7くらいの感覚。話題が途切れるようであれば、あなたが相手に質問をして、答えてもらいましょう。その時は、質問をしっぱなしにせず、返ってきた答えをきちんと受け止めて呼応していくことにより、話は促進されます。

話題を提供することに必死にならずとも、きちんと耳を傾けることによって、会話は発展し、信頼感を得ることができるのです。

もうひとつ、ぜひとも注意していただきたいのが「ボディタッチ」です。業績低迷のあおりでしばらく新卒採用を休止していたものの、昨年ついに再開され、今年久々に新人が入社してきた、という会社はたくさんあるはずです。歳の近い社員がおらず、みんなで対応に四苦八苦している、という話を、最近よく耳にします。

そんな会社でありがちな、「頑張れよ」「よろしくね」などと声かけながら、肩をポンとたたく行為。一昔前ならコミュニケーションとして当たり前だったかもしれませんが、今はまったく通用しません。

次ページやっぱり危険…ある大学で本当にあった怖い話
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT