それから、表情に「変化」を持たせることが大切です。私たちは「怒った顔」や「ビックリした顔」よりも、「無表情な顔」に対し、最も緊張感や圧迫感を覚えます。普段、自分の表情をチェックしているという人は少数派で、大部分の人が「自分の表情が動いているか」意識していません。
そんな方は、頬骨の下あたりを何箇所か、指で押してみてください。痛いなと思うところがあったら、その箇所の筋肉が凝っている状態、つまり普段その筋肉を使っていない証拠です。まずはその部分を指で優しくマッサージし、その後、鏡でご自身の表情がやわらかくなったか、チェックしてみましょう。
「身だしなみ」「表情」の対策ができたら、次は一歩踏み込んで「会話」について考えてみましょう。
初対面の人に何を話したらよいのかわからない、でも、話が途切れぬよう何かしら話題を提供しなければならない……。そんふうに思っている人が少なくありません。でも、自分のPRをしなければと必死になるあまり、相手のことも考えず、話し続けるのは問題です。
久々に新卒を受け入れる職場にありがちな「失敗」
まずは、「話す」より「聴く」に軸足を置くようにしてみましょう。割合としては、話すが3で、聴くが7くらいの感覚。話題が途切れるようであれば、あなたが相手に質問をして、答えてもらいましょう。その時は、質問をしっぱなしにせず、返ってきた答えをきちんと受け止めて呼応していくことにより、話は促進されます。
話題を提供することに必死にならずとも、きちんと耳を傾けることによって、会話は発展し、信頼感を得ることができるのです。
もうひとつ、ぜひとも注意していただきたいのが「ボディタッチ」です。業績低迷のあおりでしばらく新卒採用を休止していたものの、昨年ついに再開され、今年久々に新人が入社してきた、という会社はたくさんあるはずです。歳の近い社員がおらず、みんなで対応に四苦八苦している、という話を、最近よく耳にします。
そんな会社でありがちな、「頑張れよ」「よろしくね」などと声かけながら、肩をポンとたたく行為。一昔前ならコミュニケーションとして当たり前だったかもしれませんが、今はまったく通用しません。
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