国際的なガリバー企業で、表向きは製薬会社、裏の顔は生物兵器製造会社であるアンブレラ社(「傘で人類を庇護する」の意味)。同社が極秘に開発したTウイルスはいまだ世界中で猛威を振るっており、感染力が強く人間たちをゾンビへと変化させ続け、世界はゾンビであふれている。
人類最後の希望であるアリスは、アンブレラ社の隔離された巨大な機密実験施設の中で目を覚まし、施設の深淵部へと探検しながら、自身の過去を解いてゆく。安全地帯が見つからない中で、アリスは“Tウイルス感染の責任者たち”への復讐を始める。その過程で、彼女は東京に始まり、ニューヨーク、ワシントン、モスクワを旅し、これまで信じてきたすべてを覆すような“衝撃的な新事実”を発見することになる。
新しい仲間や友人たちに助けられながら、悪意とゾンビにまみれた世界から脱出すべく、激しい戦いに身を投じていく。オスプレイ風な戦闘機も多数出現し、戦闘シーンはいつもながら激しい。
これまでと同様、主演ミラ・ジョヴォヴィッチと監督ポール・W・S・アンダーソンのタッグが組まれている。この2人は最初の『バイオハザード』の縁で結婚し、現在は夫婦である。ミラは記者会見で会ってもスタイルが抜群にいい。ウクライナ・キエフ出身、1975年生まれで現在37歳(!)、9歳のときからモデルをやっている。
ミシェル・ロドリゲスなど、旧作からの味のあるキャストが引き続き出演、日本からも中島美嘉が前作に引き続きアンデッド役で出演しアリスとも対決する。彼女は日本語版主題歌も歌う。
『バイオハザード』はいわゆる「ゾンビ映画」である。アメリカ映画にはゾンビものは多い。ゾンビ(Zombie)とは、カリブ海に浮かぶ西インド諸島で信仰されているブードゥー教で、まじない師が生き返らせて操る死人・死体のこと。もともとはアフリカで信じられていた神に由来するようであるが、アフリカから連れてこられた奴隷によって、西インド諸島に伝えられたようである。
最近の映画におけるゾンビは、噛まれるとゾンビになるという点から、ウイルス系のゾンビが多い。思考能力がなく、人を襲い人肉を喰らい、さまよい、死ぬことはなく、集団で動くことが多いという、ゾンビの基本線は変わらない。
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