五輪競泳陣の大活躍が子ども向け水泳スクールを後押し--木皿儀邦夫・メガロス社長
スクールの中では、テニスが少し停滞しているが、スイミングを中心に増加傾向をたどっている。(中学体育授業で今年度から必修化されたことを受けて)ダンス教室を設けていけば、さらにスクールの需要が伸びていくと思う。
--少子高齢化ということではむしろ、高齢者会員が増えているのでは。
高齢の方はもちろん増えている。会員に占める60歳以上の比率は25%を上回っている。ただ、少子化により、1人のお子さんにかけられる教育費などのおカネが増え、それが子ども向けスクールの需要増を後押ししている。お子さんのスクール需要とリタイア層の入会という両極で増えているのが、ここ数年の傾向だ。
子どもの頃からスポーツクラブに足を運んでいると、大人になってもスポーツクラブに通うことに抵抗感がなくなる。小さい頃からなじんでいるというのは大事な要素だ。スクール部門に通うお子さんが増えていけば、将来のフィットネス部門の会員増にもつながると思う。
■専門性の高さと幅広い層への対応力で差別化
--メガロスの売り上げ規模は前2012年3月期で139億円。スポーツクラブ業界ではオージースポーツ(大阪ガス系)や東急スポーツオアシス(東急不動産系)と並んで5位クラス。その中でメガロスが差別化を心掛けているポイントは何か。
会員層はあまねく広く、が当社の特長だ。マタニティの方から高齢者の方まで、すべての世代の方に健康になっていただくお手伝いをしたい。子ども向けのスクールから、高齢者向けの「倶楽部100」といったクラブ・イン・クラブまで各種の活動を数多く行っている。地域の幅広い年代の方にお役に立てるスポーツクラブ。メガロスが他のスポーツクラブと差別化できる点はそこにあるのではないか。