五輪競泳陣の大活躍が子ども向け水泳スクールを後押し--木皿儀邦夫・メガロス社長
技術的な話になるが、スポーツクラブに行って、どういう順番で運動を行えばいいのかというと、最も効果的な方法がある。着替えをしたら、まずはバイクを5分こぐなど、軽く体を温めるような準備運動をする。それから、ストレッチを5分ぐらいやり、ケガをしたりしないようにする。
次に行うのは筋力トレーニング。筋トレをやると体の細胞が壊れては再生するという動きになり、成長ホルモンが出て代謝がよくなる。すると、体の中に蓄えられた余分な脂肪が遊離脂肪酸となって血中に出てくる。20分間程度筋トレをして、遊離脂肪酸が血中に出てきたら、それを有酸素運動で燃やす、というのが、最も効果的な運動の方法だとされている。
個人でこうした運動は行いづらいし、道具もない。でも、スポーツクラブに行けば筋トレで体のいろいろな部分を鍛えるためのマシンがそろっている。トレーナーが運動の仕方を教えたり運動メニューを作ったりすることもやっている。そうした効果的な運動指導をしているということがわかれば、スポーツクラブはもっと脚光を浴びるはずだ。
■中小型店のビジネスモデルも検討、資本系列にはこだわらない
--来春開業予定の相模大野店(神奈川県相模原市)で、メガロスのスポーツクラブはようやく27店目。従来のような大型店にこだわっていては、成長ペースが限られるのではないか。
今後、出店を加速させる可能性はある。ただ、大型店で行くか、小型店や中型店で行くかは考えていかなければならない。仮に小型店で行くとしても、メガロスがこれまで力を入れてきたように、幅広い年代の方に運動習慣を身に付けていただくというビジネスの仕方はありうると思う。
大型施設でこれまでどおり収益性の高い店を展開していければ理想的だが、同時に、時代の変化とともに気軽にいつでも行けるようなスポーツクラブを提供していくことも大事だろう。