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周防正行監督「ユニークな映画のつくりかた」 「なんだ、その程度か」と思ったら終わり

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――『終の信託』では、どういったところに取材にいかれましたか?

今回、司法に関しては少なからず勉強してきていたので、医療の方を中心に取材しました。実際の医療現場のことや、喘息という病気がどのようなものなのかを先生に聞いていきました。あとは医療崩壊について書かれた本を多く読みました。

――実際に会って話を聞き、そして資料を調べていく。この積み重ねでどんどん構想が練られると。

そうです。だから最初は枠を作らないで広げるだけ広げます。その中でいろいろな物語の可能性を探ります。その中からどういった物語が映画に相応しいのか考えつつ、今度はその物語の流れに沿って「もっと面白くするには、ここを深く追求しないと」というように、一度広げたものから焦点を絞っていきます。今回は原作ものだったので、ストーリーを考える必要はありませんでしたが。

熱心に打ち合わせをする役所広司(左)と周防監督
(C)2012 フジテレビジョン 東宝 アルタミラピクチャーズ

 

面白いと思って始めた取材でも、途中でその世界が面白く思えなくなったらやめます。僕の場合は最初に「エエッ!こんなことになっているの?」と思った驚きから追求していきますが、「なんだ、そんな程度か」と思ったら終わりなんです。そうじゃないと、映画のスタッフ、キャストを最後まで引っ張ることはできない。監督が心の底から面白いと思っていなかったら、誰がついてきてくれますか?

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