ずっと喜劇映画を作りたいと思っていた
――ここしばらく『たそがれ清兵衛』『母べえ』『東京家族』『小さいおうち』といったシリアスな作品を発表してきた山田監督にとっては、この『家族はつらいよ』は久々の喜劇作品となりますが。
山田監督は、『男はつらいよ』という大きな柱となる喜劇作品のほかに、『家族』や『同胞』『幸福の黄色いハンカチ』といった、もうひとつの世界観とも言うべき作品を並行して発表し続けてきました。しかし、(『男はつらいよ』の主演である)渥美清さんがお亡くなりになったことで、山田監督としては喜劇というひとつの柱を失ってしまいました。
しかし、直接メガホンはとっていなかったものの、『釣りバカ日誌』の脚本も書いていました。山田監督は、喜劇映画を作りたいという思いがあり、もう一度やりましょうという話はずっとしていました。僕も『男はつらいよ』に携わっていたので、当然、喜劇はやりたいと思い続けていました。


















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