続いて住友金属鉱山の60人(男性49人、女性11人)。非鉄金属と電子材料が2本柱のBtoB企業である同社も充実した制度が整っている。
新入社員3カ年育成計画、若手参事向け選抜研修、参事向け選抜研修といった世代ごとのキャリアアップ支援や資格・技能検定取得奨励制度、国内・海外留学制度、表彰制度などの各種制度で従業員の能力アップを後押しする。
家庭と仕事の両立を支援する制度を整備
特筆すべきは業務外の自己啓発等の能力開発、長期間の医療行為の受診、家庭と仕事の両立支援等を目的とした「ポジティブオフ制度」だ。こうした比較的使用目的が自由な長期休暇制度は一般に「サバティカル」と呼ばれ、同社では3カ月以上2年以内の自発的な休職ができる。
有給休暇取得率も3年平均で79.3%と先日の有給休暇取得率ランキングでは全体の57位と上位に位置する。子育て向けでは小学校3年生まで最大4時間勤務時間を短縮できるなどの支援制度も多い。育児休業復職率は3年連続100%と家庭と子育てを両立しやすい環境を整えている。
3番目に人数の多い国際石油開発帝石は53人(男性43人、女性10人)。2012年4月入社者の学歴別内訳は大卒43人(うち男性33人、女性10人)、短・専門卒3人、高卒・他7人。高卒等も含めて100%となっている。
原油・ガス開発生産で国内最大手の同社はグローバルでビジネスを展開。平均年収は939万円で大卒30歳平均賃金は38万円(本社勤務、扶養家族1人)と高待遇だ。海外留学制度や各種資格・技能検定への補助、石油・天然ガス開発業界に関するeラーニング受講など学習に関する制度も充実。グローバルスタッフとエリアスタッフ(勤務地限定)を相互に転換する「職群転換制度」といったライフスタイルにあわせた働き方の変更も認めている。
子育て支援では、小学校4年までの子どもがいる社員への短時間勤務制度、保育所・託児所・ベビーシッター補助制度などがある。
以上の3社はいずれも従業員の能力アップや積極的な休暇取得、子育てのサポート制度などが充実している。またこうした制度がきちんと運用されていることで若手にとっても魅力ある職場となっている可能性が高い。
100%では他に、三陽商会53人(男性16人、女性37人)、石原産業37人(男性29人、女性8人)、日新電機37人(男性33人、女性4人)、伊藤ハム36人(男性29人、女性7人)、日本航空(男性27人、女性9人)などの人数が多かった。
続いて100%未満も見ていこう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら