■クールな商品をクールなイケメンがクールに紹介
妻夫木聡・瑛太・三浦春馬・小栗旬というイケメン四天王がCMで活躍する新発売のスタイリング剤、uno FOG BAR(フォグバー)。この商品の販売促進(Promotion)を中心としたマーケティング・ミックスが実によくできている。
髪を固めずにまとめる、全く新しいジャンルの霧状スタイリング剤だ。資生堂が開発した新整髪成分を使用しており、ワックスなどと違い、まったくべとつかず、「さりげない」ヘアスタイルを実現できるというのが特徴という。8月21日に、発売された。
商品のターゲットは恐らく20代前半がメインだとすれば、このCMが往年のビートルズへの見事なオマージュになっているのは分らないかもしれない。だが、それを知らなくともスタイリッシュな映像には間違いなく目を引きつけられるはずだ。惜しげもなくタレントを一つのCMに投入するのがお家芸ともなっている資生堂ではあるが、この4人が集合しているのは何とも豪華で目が離せない。
まずはJIJIPRESSがYoutubeにアップしている「四天王の会見の模様とCM 」を見てほしい。
消費者の購買決定プロセスを説明するモデルであるAIDMAで考えると、最初のAttention(注意喚起)はバッチリだ。
「ワックスにさよなら」という、製品(Product)の本質を突いたコピーもいい。つまるところ、男性がヘアスタイルを気にするようになったここ四半世紀のスタイリング剤は、髪のホールド感とサラサラ感、そして近年はそこにいかに動きを出すかにのチャレンジである。
ヘアジェルはホールド感抜群であるが直線的に固まってしまう。ムースは自然な仕上がりだがホールド感が弱い。スプレーは髪全体が面で固まってしまう。
そんな不満を解消すべく、数年前に登場したのがワックスだ。よく伸びる粘着性の素材を髪になじませれば、適度に動きを付けてしっかりホールドできる。しかも、何度でも手ぐしでスタイルを直すこともできる。しかし、「あのベタベタ感が嫌だ」と感じる男子も多かったことだろう。
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