なぜ震災前後で一変?台南ビル倒壊地域の今 日本からの支援が他を圧倒した根本理由

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日本から台南に届いた励ましの色紙や折り鶴などを見せる、台南市の陳宜君・台南市国際関係科長と同科員の陳盈婕さん

地震による巨大ビルの倒壊がいまなお強烈なイメージとして残っている台湾・台南。地震発生から1カ月のタイミングで現地を訪れた筆者は、日本からの支援がほかと比べ突出していることを実感させられた。

東日本大震災発生後、200億円にのぼる義援金を日本に届けたのが、ほかでもない台湾だった。これに対する「恩返し」の思いも手伝って、今回は日本があらゆる支援を届けたことに、地元台南の人々も少なからず驚いている様子だった。

日本各地から少額の寄付が殺到

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台南市政府国際関係科の陳宜君科長によれば、先週までに台南に対して、日本各地から約120件の寄付が送られ、総額は日本円で1億円に達しているという。

特に小額の寄付が目立ち、「おカネを送りたい」という人が日本各地にある台湾の出先機関に直接立ち寄ったり、台南市政府の口座に直接振り込んだりしたものが中心だ。

ちなみに日本政府が発表した100万ドルの義援金などは、赤十字を通して振り込まれるので、このなかには含まれていない。

金銭的な面だけではない。陳科長は「台南市には応援の折り鶴や寄せ書きを、日本の学校や施設、団体などからたくさん送ってもらっており、本当に励まされている。日本はまるで兄弟や家族のように共にいてくれる存在。台湾にとって、世界のなかでも特別な友人であるということを強く実感させられた」と話す。

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