一青妙さんがみた「台南地震」被害の現実 被害は「面」ではなく「点」で起きていた
旧正月休みなのに観光客が少ない
8日夜に台北に入り、翌朝に台湾新幹線で台南入りした。2月8日は旧暦の正月に当たり、台南駅は大混雑。ここでは、駅のトイレが断水して、使えるトイレには長蛇の列。すでに地震の影響を垣間見ることができた。
台南駅からビルが倒壊した永康区へ向かう。タクシーの運転手は「(倒壊した)ビルのほか、1、2カ所だけに被害があるだけで、それ以外はまったく問題がない。せっかくの正月休みなのに、観光客の数が少ない気がする」との話を聞いているうちに、倒壊した「維冠金龍ビル」へ。現場から1キロメートルまでの道路は封鎖されており、そこから歩いてビルに向かった。「維冠金龍ビル」は永康区でも最も広く、にぎやかなメインストリートである永大路にある。永大路は本来は片側3車線の広い道路なのに、消防や警察車両、報道関係者の車両などが立錐の余地もなく立ち並んでいた。


















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