よく言われる通り、情報が入りやすくなることも、人とつながるメリットのひとつです。しかも、同じ地区に住み、同じ学校に子どもを通わせている保護者から得られる情報というのは、より貴重です。
たとえば、子どもが進学する中学や高校の情報、習い事やスポーツのチームに関する情報、学年が上がっても使うから早めに買っておいたほうがいいもの情報、近所で子どもウケのいい歯医者はどこか情報……等々、ネットで検索しても、なかなかたどりつけるものではありません。
筆者自身も、PTA等で知り合った保護者からこれらの情報を得て「聞いておいてよかった!」と思った経験は、いろいろあります。
よく「時間はお金に換えられない」と言いますが、「人とのつながり」は時間よりさらに、お金に換算しにくいものでしょう。
もしかしたら、お金よりもずっと必要なものかもしれない。そういった感覚をもつ人は、震災以来、増えているのではないかと思います。
もちろん、人とのつながりは、PTAでなければ得られないというものではありません。ただ、現状でいちばん手っ取り早く、近所でそれを得られるのは、PTAかなとは思います。
町内会は「60歳未満の若造に発言権ナシ」といった雰囲気のことが多く、現役世代が「人とのつながり」を得られるような場には、なかなかなっていないようです。
「時間をとられる」デメリットをいかに減らすか
しかし、こういったPTA活動のメリットは、一般保護者にとって、非常に目に入りにくいのが実情です。
なぜそうなるのか? 理由のひとつは、やはり「やりたいかどうかを聞かれないから」でしょう。
もし最初に「PTAやる? やらない?」と聞かれていれば、「はて、PTAに入るとどんなメリット、デメリットがあるかな?」と考えて、メリットに気付きようがあるのですが、自動的に入会するのでは、そのようなことを考える機会がありません。
「やらされる」という被害者感情からデメリットしか目に入らなくなるのは、仕方がないことと思います。
もうひとつの理由はやはり、「時間をとられる」「無駄が多い」といったデメリットも大きいからでしょう。
ただし、デメリットは減らしていくことが可能です。PTAから切り離せないものではないはずです。
これからのPTAは、デメリットをより少なく、メリットを享受できる人が増えるようにしていけるといいな、と思います。
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