400万台に代わるマジックナンバーはない ゴーン社長、EVの“一発逆転”シナリオを語る

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バッテリーの開発を通じて、私は気づきました。ハイブリッドはブレークスルーとはいえません。カイゼンの延長線上のようなものです。最終的には既存のエンジンと同様に、CO2(二酸化炭素)や排ガスは排出される。これに対し、電気自動車と燃料電池はゼロエミッションです。たとえば原子力や太陽光、水力、風力。これらの発電と電気自動車を組み合わせれば、完全にCO2は出ない。今回初めて、人類の歴史の中で量販の交通手段がまったくCO2を排出しないということになる。

これこそがブレークスルーです。一方にガソリンエンジンやクリーンディーゼル、ハイブリッド、天然ガス、フレックス燃料(バイオエタノール)などがあり、もう一方に電気自動車と燃料電池車というゼロエミッションがある。まだ混乱されている方はいっぱいいますが、この二つを同じように分類しないでください。まったく違う。そして実際に、乗ってみたらわかると思います。

デザイン抜群の電気自動車 当初から量販車種で展開

――実際乗ってどうでしたか。

とてもよかったですね。本当の車みたいに走る。加速性能もハンドリングも優れている。そしてまったく騒音が出ない。唯一のノイズは若干の風の音、タイヤの接地音です。それからゼロエミッションというのは、ガスがないから車両にパイプがないということですよ。これはデザインでも生き、私たちが投入する車両は、電気自動車ならではのデザインになりますよ。あとは従来の車と同じ。CO2や騒音がないというだけで、ほかの機能性は全部ある。

――ゴーン社長が愛する日産GT‐Rより気に入りましたか?

まったく違う車ですよ(笑)。(アメリカのベンチャー企業のように)電気自動車といっても、スポーツカーからやるわけじゃない。普通の街乗りの量販車種--通常のセダンやミニバン、小型乗用車などを当初段階からやっていきます。そのうえで将来的には、たとえば20年後にはGT‐Rも電気自動車になっているかもしれませんけどね(笑)。

高橋 由里 東洋経済 記者

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たかはし ゆり / Yuri Takahashi

早稲田大学政治経済学部卒業後、東洋経済新報社に入社。自動車、航空、医薬品業界などを担当しながら、主に『週刊東洋経済』編集部でさまざまなテーマの特集を作ってきた。2014年~2016年まで『週刊東洋経済』編集長。現在は出版局で書籍の編集を行っている。

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