上司を「生理的に嫌い」になる女性の心理 男性とはどこが違うのか?

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結論から言うと、今の気持ちに任せて、転職を決断したり会社に直訴したりということは、避けた方がよいでしょうね。ネガティブな気持ちでいっぱいのときに、将来のことを急いで決めると後悔することが多いものです。また、自分が思っているほど、心が強いとは限りませんから、自分のメンタルにまで上司が影響を与えていないか産業医やカウンセラーなどと対話してみるのもよいかもしれません。

「あなたの側の課題」として捉え直してみよう

そのうえで、ということになりますが、「苦手な上司」という新しい課題を、一度、自分の課題として捉えてみることはできないでしょうか?相手を変えることは難しくても、自分が変わることは可能だし、またそれが自身の成長に繋がれば、「機会」と捉えることもできるかもしれないからです。

私はこれまで会社員を長くやってきて、多くの上司に出会い、また多くのメンバーの上司でもありました。もちろん、私にも苦手な上司、いましたよ~。若い頃は、「どうしてこの人が上司なのか」と憤ったし、偉い人たちに直訴しては叱られたり、上司と冷戦みたいになって職場の雰囲気を悪くしたり、手のかかるメンバーだったことは間違いありません。そして、40歳を過ぎてからだって、「どうしてもダメ」という上司には出会ってしまい、部下たちに気を遣わせてしまったこともあります。

もっと言うと、私も上司として、「あの人はいや!」と三下り半を突き付けられたことがあり、決して「デキる上司」ではありませんでした。そんな自分を振り返りつつ、色々と上司への不満を聞くにつけ、私は20代後半のときに男性の先輩に言われた一言を思い出してしまいます。

それは、あるプロジェクトで課題を整理していて、先輩に相談したときに言われた言葉で、「分ければ、わかる」というものでした。決して女性蔑視をするタイプではなく、彼は私個人もとても応援してくれていたのですが、「女性は『分けて考える』のが苦手だ。多くの問題をごっちゃにしたまま眺めていたって、核心にたどり着けないよ。ビジネスで成果を出したいのなら、男以上に『分ける』訓練を積まなくては」と言って、私の書いた企画書にバツをつけまくって突き返しました。

優れた経営者は「分ける」ことが得意だと言います。女性はこの「分ける」が本当に苦手なのか。身の回りで起こったことを思い出しながら、考えれば考えるほど、相対的に見ると男性より苦手だと私は感じています。もちろん私自身も苦手。そして、これは、上司や同僚などの職場の人間関係においても、よく表れているのではないかと思います。

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