ペンタックス、デジカメ事業再建の「本気度」、超高スペック機種を13万円で投入!

ペンタックス、デジカメ事業再建の「本気度」、超高スペック機種を13万円で投入!

HOYAは6月27日、ペンタックスブランドの中級一眼レフカメラ「K−7」を発売する(→拡大写真)。ボディ想定価格は13万円。視野率100%の光学ファインダーやマグネシウム合金外装といった要素をこれでもかと盛り込み、業界内では早くも「(06年に発売され、欧州の権威ある賞などを受賞した)K10D以来の名機だ」との声も出ている。事業赤字が続くデジカメ事業の立て直しに向けて、背水の陣で臨む。
 
 5月の23、24日の2日間、東京・秋葉原のイベント会場にはおなじみのアイドルイベントとはまた違う熱気が充満していた。「K−7」発売を1カ月前に控え、「名機」のうわさを聞きつけたペンタックスファン合計4000人がこの会場に押しかけた。入場まで1時間、さらに実機を触るための行列に1時間。1人わずか5分と制限されたこの実機テストのために、多くのファンが2時間の行列を辛抱して待ったのだ。
 
 ファンたちの熱狂も無理はない。「K−7」からはかつてないほどのペンタックスの本気度が伝わってくる。光学ファインダーはペンタックス初であり、キヤノン、ニコンでも高価なプロ向け機種にしか搭載しない、視野率100%品を使用。外装には「プラスチック製に比べ、金型のコストが10倍する」(マーケティング統括部商品企画グループ)というマグネシウム合金を使って、金属ならではの重厚感や堅牢性を追求した。ペンタックス得意の防塵防滴機能はもちろん搭載。おまけに「業界初となるマイナス10度の耐寒動作保証を付けた」。画像センサーや画像処理エンジンなどの電子デバイスも刷新し、オーバースペックといってもいいほどの機能の充実ぶりだ。
 
 「他社のことながら、これで利益が出るのかなとこっちが心配になるくらい」。ある業界幹部はそう本音を語る。データ会社BCNの道越一郎アナリストも「想定価格は13万円だが、20万円くらいしてもおかしくないスペックのカメラ」というほどの出来だ。
 
 HOYAは07年内視鏡事業を目的にペンタックスを買収。その後、社外から元デル日本法人社長の浜田宏氏をCOO(最高執行責任者)に招聘し、デジタルカメラ事業の再建に力を入れてきた。

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