菊地信一
面接では「わかりません」も回答のひとつ
あなたの回答に根拠あるかどうかだ!
よく、面接での一問一答に、すべての正解があると勘違いしている人たちを見かける。ここで確認しておこう!「正解がひとつ」などということはありえないと…。
さて、前述したことを踏まえて、会話=面接での“やりとり”の注意点を挙げていこう。
(1)とにかく、回答はできるだけ「簡潔明瞭」に。
一般的に話の長い人の特徴として、本人が一生懸命答えているつもり……がある。つまり、質問に対しての答えが、いつのまにか別の方向にズレてしまい、印象が悪くなってしまうのだ。そこでAまず「結論を述べること」、そのあとにB「理由(根拠)を出来るだけ簡潔に述べること」、そしてC「面接官のリアクションを待つこと」、といった三段階を心掛けてほしい。このやりとりがスムーズであればあるほど、あなたの印象は良くなってくる。これは今から意識すれば、かなり改善されてくるはずだ。
(2)質問の主旨や意味をきちんと捉えよう!
面接官の発した質問の意味がわかっていないと、的外れな答えをしてしまう。その結果面接評定の「理解力」の項目でマイナスの評価をされてしまうことになる。そこで、質問の意味がわからなければ、面接官に“逆質問”をしても、全く問題はない。多少の間があったとしても、面接官の言ったことをしっかりと理解してから答えるようにしよう。まさに、コミュニケーションの第一歩なのだ。本物の話し上手は聞き上手という。自分が話すことより、相手の話すことに耳を傾けようではないか。
(3)“知ったかぶり、その場しのぎ”の回答はハイリスク!
会話をしていくうえで問題になるのが、知ったかぶりだ。会話の前提として、相手が知っているならば、それに応じたやりとりが展開されていく。逆に知らなかったとすれば、全く別なやりとりが始まるだろう。これは基本だ。しかしながら、下手にわかったふりをするならば、その面接での会話自体がいい加減なものになってしまう。「百戦錬磨」の面接官は、あなたのいい加減さをすぐに見破るだろう。そして「こういう人には大切な仕事は任せられない」と思われることになる。自分にとって不利になるようなことは、しないのが鉄則だ。「骨折り損のくたびれ儲け」にならぬように。
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