(第20回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第七話『面接入門』其のニ

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(第20回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第七話『面接入門』其のニ

菊地信一

個別面接は「知識」を披露する場でもなければ、
「弁論大会」でもない!

 5月上旬となれば、この連載を読んでいる皆さんの中にも「内定」が出た方もいるだろう。これまでのアドバイスは、少しは役に立てただろうか?気になるところだ。
 さて問題は、現在も就職活動を続行中のあなただ。「なかなか内定が出ない」「面接で、自分自身をうまく相手に伝えられない」といった焦りの声をよく耳にする。そこで『捲土重来』を期すために、これまでの失敗がどのようなところにあったのかを考えてみよう。「面接は、まるで私をボコボコにするような修羅場だ」と感じた人はあまりいないだろう。むしろ「自分自身」を表現して、それを面接官に伝える場だと、再認識した人が多いのではないだろうか。そこで最初に企業側(面接官)の面接に対するスタンスを改めて説明していこう。

 結論からいえば「あなたが『会社に入ってもらいたい人かどうか』を判断する場」ということになる。質問に対する答え、仕草、印象などを通して、あなたの人物像を推察していく。つまり「どのような人か」を判断して、あなたが企業にとって「必要な人物=欲しい人材」に近いかどうかをトータルで把握する作業と考えてもらいたい。その意味からすれば、自己アピール・志望動機は、あくまでも面接=会話の題材でしかない。その題材をもとに会話をすることによって、あなたの人物像を理解していく流れとなるのだ。したがって、質問に対する一つひとつの回答がスムーズだからOKとはならない。志望動機がうまく言えたから大丈夫ともならない。ましてや自己アピールが思い通りにできたから合格した、などということもありえない。面接時間の中で、あなた自身が相手にどのように映ったかがキーポイントとなる訳だ。面接は会話である、という"ゆえん"だと考えよう。

 さあ、わかってくれたかな。まとめだ。まずは、個々の質問をみてみよう。模範解答をしようなどと考える必要はない。今からあなたができることは、自分自身の考え方の整理を行うことに尽きる。"あなたらしさ"はそこから生まれてくる。
 それでは、なぜ企業はあなたに自己アピールを述べさせるのだろうか?企業の考え方は二点に絞られる。第一は、前述したようにあなたの人物像を把握する手がかりにするためだ。第二には自己アピールから見ることのできるあなたの"自己像"を題材に会話することによって、長所や特徴をつかむことといってよいだろう。つまり「どんなことができるのか」「なぜ、そのように考えるのか」などを知っていく作業ともいえる。ところが失敗をする人の大半はアピールポイントがずれてしまうのだ。大切なことは経験から得たこと=成長・進歩したことを伝えることだと知ろう。長ったらしく経験談ばかりを話すのは得策ではない。逆に結論だけ強調して、エピソードなどの具体例がなければ、説得力に欠けてしまう。
 そこで、最初に「経験から得たこと=成長・進歩したことを話し、その後に簡単なエピソードを話すように心がけてみたらいかがだろう。要するに、結論を裏付ける根拠の両方があって、初めて自己アピールは成立するのだ。

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