要は「必要以上に現金を持つな」ということだ

プロ3人がマイナス金利の世界を徹底解説

マイナス金利によって異次元の世界に入ってしまった(撮影:尾形文繁)
鼎談を行った2月9日もマーケットは大きく荒れた。マイナス金利という誰も経験したことのないゾーンに突入した長期金利。マーケットの混乱はいつ収まるのか。

 

渋澤:2月9日の日経平均株価終値は、前日比で900円安。ドル/円が1ドル=114円台。そして、ついに長期金利がマイナス金利になりました。さて今後、金利はどうなるのかというのが、今回のお題です。

藤野:以前、この3人で「近い将来」のこととしてマイナス金利の話をしましたが、まさにこんなに早く現実になるとは思いもよりませんでした。マイナス金利の影響は、いろいろなところに出ていて、MMFなどはすべての投資信託会社が、繰上償還することを発表しました。2015年12月末時点で、MMFの純資産残高は1兆6427億円ありましたが、このおカネは次、どこに流れるのでしょうか。

タンス預金を狙う詐欺話に要注意

この連載の過去記事はこちら

渋澤:日銀券の発行残高、この世の中に出回っている紙幣の額は、2015年1月には前年比3.7%増えていましたが、今年の1月には前年比6.2%に上昇しています。電子マネー、クレジット・カードやネット決済が一般的になり、お札や硬貨を日常生活で使うことが以前と比べると減る傾向であるはずに不思議ですね。ということからすると、タンス預金が増えているということではないでしょうか。

中野:現金を入れておくツボが売れるというわけですね。

藤野:私がいちばん気にしているのは、詐欺が横行する恐れがあることです。この点は、しっかり注意喚起する必要があるでしょうね。

渋澤:「金利はちゃんと払います詐欺」とかね。

藤野:「金利前払い詐欺」とかね。

中野:ここに来る前、会社の運用会議に出席していたのですが、期間の短い債券から、長い債券までの利回りの変化をグラフにしたイールドカーブを見てみると、日本の金利曲線に比べて欧州のそれの方がさらに低くて平らなのです。そういう点で、欧州は日本にとって、マイナス金利の先輩みたいなものですね。

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