2つの「マイ」。おそらく今、経済の世界ではこれが大きな話題です。それは「マイナンバー」と「マイナス金利」。本来、マイナス金利は世の中にお金が回るようにするためのメッセージが込められているはずですが、現実にはそうならず、むしろタンス預金が増えている感さえあります。しかも、マイナンバーがスタートしたことによって、さらにその動きに拍車がかかってきたようです。
2つのマイが、現金の動きを一段と鈍くし、経済活動の停滞につながるおそれさえ高まってきました。はたして、有効な打開策はあるのでしょうか。
渋澤:マイナンバー、現場ではいろいろ混乱が生じているみたいですね。
中野:新規の口座開設が大きく減りましたよ。あと、口座開設申込の書類不備が急増しました。現場は大変ですよ。
藤野:マイナンバーを記載箇所がない、昔の口座開設用紙に書いて送ってくる方が結構いらっしゃいます。大分前に資料請求をして、今、送ってくる人ですよね。
渋澤:でも、自分のマイナンバーを教えたくないという人もいらっしゃいますよね。私が思うに、マイナンバーって電話番号みたいなものでしょ。どうしてそこまでナーバスになるのでしょうか。
マイナンバーがなぜ嫌われるのか
中野:何となく気味が悪いんじゃないですか。
藤野:なじんでいない分、不気味なんでしょう。
渋澤:でも、自分のマイナンバーを金融機関に通知したとして、どんなデメリットがあるのでしょうか。
中野:ワイドショーなんかで、マイナンバーは恐ろしい制度みたいな特集を随分とやっていましたから、そのせいもあるんじゃないでしょうか。
渋澤:でも、マイナンバーをほかの人が知ったからといって、それで何ができるのでしょうか。
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