中野:ちまたでは、銀行預金の金利はマイナスになるとうわさされていますよね。法的解釈としてはマイナスにできないということですが。まあ、よくわからない。
藤野:預金金利をマイナスにしなくても、口座管理手数料を取る形で、実質的なマイナス金利を実現させるという方向性ではないでしょうか。
中野:スイスは口座管理手数料が一般化しているみたいですね。
藤野:ただ、口座管理手数料になると金利収入ではないため会計上、税金が高いみたい。まあ、マイナンバーについては慣れの問題でしょうね。
中野:いずれにしても1月は、私たちにとって官製不況そのものでした。
上昇したオペレーションコスト
渋澤:資金流出につながらなかった分、良かったけどね。
中野:でも、オペレーションコストは随分お高くなりましたよ。書類不備が生じると、書類を返却して、また戻してもらって、ということを繰り返すだけで、郵便代が倍ですからね。
藤野:1万円をお預かりして手数料100円ですから、郵便代で1年間は無収入です。薄利多売の典型ですからね。特に直販系の投資信託会社は。
渋澤:でも、アクティブ運用はコストが高いと言われてしまう。
中野:コストの件は、適正水準がどの程度なのかを、投資家の方にもしっかり伝えていく必要がありますね。
渋澤:いずれにしても、マイナンバーについては、何が自分にとってリスクなのかということを、個人がしっかり自分で考える必要があります。
中野:でもマイナンバーはメディアのネガティブキャンペーンにやられてしまったという感じはします。渋澤さんは米国での生活が長かったから、マイナンバーには慣れているんでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら