優秀な子に育てたいなら価値観を変えさせよ

達人に学ぶ、こだわりぬいた意思決定手法

プログラミングコンテストも、プログラミング自体も、理転してからの研究も、リクルートも、すべて目的を果たすために意思決定してきた軌跡だと考えています。入社後もリクルートをデジタル化しなければならなかったり、デジタル化してようやくAIの研究所ができて所長になったかと思えば、Alon Halevyさんが入ってきてもっとインパクトを与える方法を思いついたりで、要は順番にひとつずつ意思決定を行ってきたという感じです。

ラーニングのベースは自分の外側を認識すること

加藤:人からは破天荒に見えても、石山さんにとっては設定した目的のために積み重ねた意思決定だったのですね。今日は「教育」についても触れたいのですが、「自分の子供は、社会に出て人の役に立てる人になってほしい」、と思う親は大勢います。ご自身を振り返って、その点では何が大切だと思われますか。

石山:子供自身が自分の主観の外側に出て、自分の外側を認識し、自分の認識自体を変えていくことが大切だと私は思います。まず、自分の知らない、認識できていない「外側がある」ということを理解させ、「主観の外側に出す」のが親のできることのスタートです。まだまだ知らないことはたくさんあると教えてあげてほしいです。

次に、「外側にあるもの・こと」の理解を助けます。新しい事物を理解することで子供の知識や見識が広がり、それを使って観察・分析をしますから物事の捉え方が変わります。そして最終的に、「世界をどのように認識しているか」という「認識自体」も変えられるように子供と接する。特に、自分の認識そのものを変えられる力までを育めるかというのは大きいと思います。

加藤:外を認めて自分を変える、と。これは子供に対してだけでなく、大人世代にもあてはまりそうですね。

次ページ価値が転換するようなケーススタディを早いうちに
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