佐藤孝治
就職活動は、「やりたいことを見つけること」と「この人は入社後活躍してくれそうだと面接官にイメージしてもらうこと」である。この2つは、実は就職活動で成功する人の共通点「学生時代に何かを一生懸命がんばる」ことによってクリアできる。
自分が本当にやりたいことを見つけることはなかなか難しい。実際に就職活動をしている多くの先輩はここで悩んでいる。社会人になっても引き続き自分のやりたいこと探しは続いていく。実際に入社して3年で30%の人が転職をしている。
やりたいこと探しの方法は「本を読む」「人に会う」「実際にやってみる」の3つがある。一番良い方法が実際にやってみること。実際にやっていれば、好きか嫌いか、向いているか向いていないかを感じることができる。体験して考えて、情報を知り、体験してまた考えることを繰り返しながら、自分の考えを深めていく。やりたいこと探しは、これから会社説明会や面接なども含めて続いていくことになる。
自分のやりたいことを見つけても、それをやるステージである会社に自分を認めてもらわないと始まらない。繰り返しになるが、就職活動の面接の際、学生に最もよく尋ねられるのが、「あなたが学生時代にがんばったことは何ですか」という質問だ。「がんばる」ということは、ただ漫然と長い時間を費やしたり、行動したりすることではない。「がんばる」ということは、「本気で取り組むことによって自分が成長する」ということであり、自分の問題意識の中から目標や課題を設定し、自分で本当にやりきったといえるまで全力で取り組み、結果を出すことだ。そういった経験がある人は、高い問題意識があり、論理的思考に基づいて計画を立てることができ、達成するための行動力があり、努力の対価として成果を得る喜びを感じることができる。企業はそんな人材を求めているからこそ、「がんばったことは何ですか」と質問するのだ。それがスポーツであれ、勉強であれ、アルバイトであれ、がんばった経験は自己分析や就職活動において非常に強い武器になる。自分の言葉で語ることができる経験があれば、エントリーシートや、面接を突破できる確率が高くなり、「一緒にやろう」と認めてもらえることにつながる。
やりたいことを見つけるためにも、自分を認めてもらうためにも、この夏何かに本気で取り組んでみよう。そうすれば「やりたいことを見つけることと、やりたいことができる企業に一緒にやろうと認めてもらうこと」その両方が同時に手に入る確率がぐっと高まるのだ。
※「大学生のためのインターンシップ成功指南」は、「ジョブウェブ」から提供を受けています。
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