佐藤孝治
私はインタビューやパネルディスカッションで、活躍している社会人の話を聞く機会がよくある。そのような場で、社会で活躍している人は、皆さん共通して「仕事が楽しい」と言う。徹夜で大学祭の準備をするとか、夢中になってゲームをするのと同じように、長時間働いていても苦にならないのだ。新しいことにチャレンジをして結果を出し、自分自身の成長を実感するのはとても楽しい。自分で考え実行して結果を出している人、新しいビジネスを創り出している人は仕事が楽しいのだ。
多くの大学生は自分がやりたいことをするためにアルバイトをしているだろう。春から秋にかけて重労働をしてお金を貯めて、冬に自分のやりたいスキーを目一杯やるとか、夜勤をしながら脚本を書いて、貯まったお金で自主映画を作るといった行動をしていると思う。このことから想像して、社会に出てからの仕事は辛く大変なことで、社会人になる前に、人生で一番楽しい学生時代を謳歌しなければならないと考えているとしたら、それは間違った認識だ。
現実は全く逆で、仕事は、やりたいことをやってお金がもらえる実に楽しいことなのだ。仕事を通して成長できて、結果を出せばお客様や仲間に評価され、達成感を味わえるという素晴らしい経験を積むことができる。今までの人生より遥かに長い時間を、「やりたいことをして充分な満足感とともにイキイキと過ごす」か、「やりたくないことを我慢しながらイヤイヤ過ごしたいか」と聞かれたら、もちろんイキイキと過ごしたいと誰もが思うだろう。私は皆さんに本気でやりたい仕事に就いて欲しいし、社会で活躍する人になって欲しいと心から願っている。仕事を心の底から楽しんで欲しいのだ。
実は「やりたいことをして充分な満足感とともにイキイキと過ごす人」は、「自分で考え実行して結果を出している人」であり、まさに、「企業が求める新しい利益を出せる仕組みを創り出せる人」である。自分の人生をイキイキと生きていくために、ぜひそういう社会人を目指して欲しい。先陣をきってリーダーシップを発揮するのもいいし、ある人の参謀としてサポートに徹するのでもかまわない。自分の能力が最大限発揮できる仕事と出会い、その分野でナンバーワンになることを将来のゴールに設定して欲しい。そうすれば間違いなく仕事が、そして人生が楽しくなる。
※「大学生のためのインターンシップ成功指南」は、「ジョブウェブ」から提供を受けています。
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