バズフィードが沖縄にも記者を配置するワケ 「難しい問題にも正面から取り組んでいく」

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1月20日にお披露目の記者会見が行われた。写真はバズフィードの特徴について説明する古田大輔・創刊編集長
米国の「バズフィード」は2006年設立のネットメディア。フェイスブックやツイッターなど、SNSで話題になることを通じて読者獲得を狙う“バイラルメディア”の代表格として知られ、月間2億人を超えるユーザーを呼び込む巨大メディアだ。
当初は面白い表情の動物を取り上げるなど、”軽い”ニュースで人気を集めた。しかし、政治や社会の硬派なニュースにも力を注いでおり、最近ではそれが評価を高めている。米国バズフィードのベン・スミス編集長がバラク・オバマ大統領の単独インタビューを実現したことは、ネットメディアの躍進を象徴する出来事として話題になった。
そのバズフィードが、ヤフーとの合弁を通じて、1月19日に日本版を公開した。海外版として11カ国目となる日本の創刊編集長(ファウンディング・エディター)を務める古田大輔氏とスミス編集長に編集面での戦略を聞いた。

国政選挙を積極的に取り上げる

――日本でも硬派なアプローチの報道に力を入れていくのでしょうか。

古田:もちろん、やっていきます。特に今年は夏に国政選挙がある。参院選だけでなく衆院選とのダブル選挙の話も出ているので、この選挙は重視しています。こうした硬いニュースは、これまで通り普通に書くだけではあまり読んでもらえないかもしれない。しかし、工夫して、おもしろく興味を持ってもらえるように書けば、読んでもらえるはずです。

幅広いジャンルのニュースが並ぶ日本版のバズフィード

夏までに記者を増やし、政治のテーマにはどんどん取り組んでいきたい。編集部は現時点で13人ですが、年末までには倍の規模にできれば、と思っています。動画を撮影できるスタッフも加えていこうと考えています。

――オバマ大統領への単独インタビューは、バズフィードが価値の高いメディアだからできたことでしょうか。それともスミス編集長個人に政治記者としての実績があったから実現したのでしょうか。

スミス:バズフィードだから実現したインタビューですよ。特に私が大統領に好まれていたということではありません。先進的なテクノロジーを使って有権者に接していきたいという関心があったのだと思います。そこで選ばれたのがバズフィードだったわけです。

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