サイバー藤田社長「海外進出はそう甘くない」

次は何が来るのか、ネット業界の展望は?

藤田社長はネット業界で「長老的な立場にみられることもある」と話す。助言を求める若手起業家は多い
パソコンや従来型携帯電話(ガラケー)の時代から移り変わり、今やスマートフォンが全盛を迎えている。ネット業界のプレイヤーも、こうした変化の波にいち早く乗り続けることが求められている。
サイバーエージェントは1998年に創業したネット業界の老舗企業で、ネット広告やスマホゲームを軸に成長を続けてきた。最近は音楽配信や動画配信にも力を注ぎ、次の事業柱に育成しようとしている。幾度もあった業界の浮き沈みを乗り越えてきた藤田晋社長に、ベンチャー企業をとりまく現状や、今後の経営戦略について聞いた。

 

――ベンチャー企業をめぐる投資環境について、15年春には「バブルになっている」と指摘していた。

あれでだいぶ市場を冷やしたところがある。ただ、これだけ事業のチャンスが少ない時期にしては、多くのベンチャー企業の時価総額が高いままだ。市場のポテンシャルが1000億円しかないのに、おカネは数千億円あるというイメージだ。ベンチャーキャピタルの資金が過剰に流れ込み、一部の人気ベンチャーに投資が集中している感じがある。

起業のチャンスはまた訪れる

――現在の起業環境をどう見ているのか?

新規事業の種がきわめて少なくて、かなり厳しい時期だ。過去にはすごくいいときもあって、スマートフォンが出てきた頃、そこらへんの大学生がアプリを作っただけで、すぐに投資をしてもらえた。そうしたことをきっかけに会社が大きくなるケースもあった。

さらにその前は、ソーシャルゲームや、ガラケーのiモード向けアプリだったりと、起業しやすい時期があった。今やゲームは、とてもじゃないけれど新規参入ができないような状況だ。タイトルのヒット率が下がり、1本あたりの予算や制作期間は大型化している。

――そうした状態は変わっていくと考えているか。

絶対に変わる。僕のこれまでの経験から言うと、何年かに一度、新しい技術が開発されたり、スマホのように新しいものが出てきた時に、ちょっとしたチャンスが来る。だから、これからは大資本でないと起業ができないということではない。

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