サイバー藤田社長"リスク覚悟"の動画勝負

業績絶好調でも、積極投資に臨む理由とは?

会見に登壇した藤田晋社長。減益計画でスマホ動画に乗り出す狙いとは(撮影:吉野純治)

「来期は動画サービスの先行投資期だ。いったん、(利益成長の)踊り場を作る」――。

サイバーエージェントが10月29日に開いた2015年9月期の本決算説明会。藤田晋社長は来期、将来の飛躍に向けて種まきをすると宣言。2016年9月期の営業利益について、前期比14.5%減の280億円とする2ケタ減益の業績予想を発表した。予想通りの着地となれば、2013年9月期以来、3年ぶりの減益ということになる。

業績は絶好調、なぜ投資に力を入れるのか?

投資をしなければ成長が見込めない状況かというと、そうではない。むしろ、足元の業績は絶好調だ。2015年9月期は、売上高が前年比23.9%増の2543億円、営業利益は同47.4%増の327億円と、ともに過去最高を達成している。藤田社長は「スマホ向け広告が市場の成長率を大きく上回って伸びた。スマホゲームも『グランブル-ファンタジー』が好調だった」と、振り返った。

では、なぜ、このタイミングで大掛かりな先行投資に踏み込むのか。藤田社長は「広告とゲームが好調なので、この機会に投資をする。動画を中長期的な事業の柱にしたい」と説明。さらに、「足元でゲームの調子が良いので、ゲーム会社になるように見えるかもしれないが、そのつもりはまったくない。利益が上がっているうちに、次のメディアの仕込みをする」と力を込めた。

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