冬の「油抜きダイエット」が思わぬ危険を招く 乾燥肌は外側からのケアだけで改善できない

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たとえば、食事から揚げ物を抜きすぎると、必須脂肪酸が欠乏し、うろこ状のカサカサ肌になりやすくなります。「油抜きダイエット」に励んでいる方は、この時期特に注意が必要です。一方で、緑黄色野菜が不足すると、体内でβ-カロテン不足で皮膚粘膜が合成されにくくなり、肌の表面が潤わない、ということになります。

乾燥肌は少しのケアで改善するだろうと、安易に考える人も多いのですが、放っておくと、思わぬ病気につながることもあります。

カサカサは皮膚のバリア機能が弱まっている状態なので、皮膚から外気に潜むウイルスやアレルゲンが侵入してしまい、アトピー性皮膚やアレルギー体質を招く……といった悪影響も出てくるのです。

コンビニで探せる!丈夫な皮膚を作る食材

皮膚はもちろん、体の基礎を作っているのはタンパク質食品。これをベースに、ある程度の油分と、野菜は緑黄色野菜を中心に、皮膚の健康を保つメニューを探してみましょう。

〈みわ子流、乾燥に負けない肌を作るコンビニ飯!〉
●週に一度は唐揚げ弁当、コロッケ弁当などを
揚げ物に使われる油分はリノール酸で必須脂肪酸の一つでもあります。毎日揚げ物だと摂りすぎですが、体内では合成されない成分なので、週に1~2度ぐらいは取り入れてみましょう。
単品でバランスが悪くなるので、ほうれん草のバター炒めなどと組み合わせてみましょう。お弁当なら、野菜のおかずも入っているかチェックしてみましょう。
●カルビ、ビビンバ、塩豚など
丼になっているタイプのものもありますが、ほうれん草やニラ、ニンジンなどの緑黄色野菜がたっぷりと入っているビビンバは、油分もタンパク質も摂れて理想的です。
●レトルト、冷凍食品もチェック
袋から出してレンジで加熱する必要がありますが、お惣菜コーナーよりも安価で充実したラインナップが魅力です。焼き魚や煮魚、ハンバーグ、ロールキャベツなどと、ほうれん草や小松菜の和え物、金平などが組み合わせできます。
●おやつに選ぶべきは
燻製うずら、するめ、ジャーキーなどは油分とタンパク質を一緒に摂取できます。おつまみ系ですが、デスクで食べやすい形態で便利。野菜スティックやドライフルーツもデスクでつまみやすいでしょう。

 

お肉や魚介類からある程度の油分やタンパク質を摂取し、緑黄色野菜からビタミンをチャージできれば、皮膚の粘膜を健康に保ち、表面まで潤いやすい肌に改善されていくでしょう。そして肌の外側からは、乳液やクリームでの保湿も心がけてください。

丸田 みわ子 シニア野菜ソムリエ

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まるた みわこ / Maruta Miwako

美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。

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